覚えておきたい!型紙を布地にきれいに合わせる3つのコツ

ハンドメイドで最も重要ともいえるのが、生地の裁断です。失敗してしまっては、作品を完成させることができません。ここでは、型紙を布地にきれいに合わせる、「布目線に合わせる」・「わにとる」・「差し込み」の3つのコツをご紹介しますので、ぜひ覚えておいてください。

布目線に合わせるとは?

布目線に合わせるとは?

型紙を布地に並べる時コツとして、「布目線に合わせる」ことが挙げられます。1枚の布地にも、実は向きがあることをご存知ですか?布は縦には伸びにくく、横には伸びやすくなっています。そのため、洋服などを作る場合には、タテ地に合わせて裁断することをおすすめします。

布目線とは、布のタテ地(タテ糸の方向)のことで、布地の耳と同じ方向となります。型紙に「←→」のマークがある場合は、布目線に←→の方向を合わせ、型紙を配置することを意味しています。

わにとるとは?

わにとるとは?

裁縫用語には聞き慣れない言葉が多いのですが、その代表格ともいえるのが「わにとる」です。わにとるとは「わで裁断」「わで取る」とも呼ばれ、二重丸を半分に切った記号で記されます。

この「わ」とは、布地を二つ折りにした状態のことを指しています。洋服などは左右対称のパーツが多いので、布地を二つに折り、型紙の中心線を二つ折りにした線上に置いて裁断することで、広げた時に左右対称のパーツができあがるのです。

差し込みとは?

「差し込み」とは、型紙の上下方向を統一せずに、型紙の上下を入れ替えて、配置するテクニックです。型紙を並べて配置すると、無駄な部分が多く出る場合に、差し込みを使います。布地の無駄を省くとっても良いテクニックですが、布地の柄に方向性があるものは、柄が反転してしまうので使用できません。ハンドメイドのスモックなどでよく使用する、総柄の布地の場合は、差し込みを活用することができます。

kami-to-nunoでは、裁縫用語に不慣れな初心者の方でも、簡単にハンドメイドが楽しめるように、わかりやすい型紙をご用意しています。ハンドメイドでスモックを作りたい方は、kami-to-nunoをご利用ください。スモック以外にも、様々な入園・入学グッズの型紙を販売していますので、スモック型紙と併せてご購入いただければ幸いです。

布の種類

ブロード

ブロード

最も一般的な綿布で、比較的薄い生地となっています。シャツやスカートなど、幅広く素用できます。

オックス

少し厚手で丈夫なのがオックスです。キャンバスに比べて薄いので、洋服からバッグまで幅広く使用することができます。

シーチング

本来はシーツ用の生地なのが、シーチングです。ザラザラとして手触りが特徴で、生地は厚手です。

キャンバス(帆布)

トートバッグの素材としてよく知られているのが、キャンバス(帆布)です。厚手で丈夫なのが特徴です。便利なトートバッグやショルダーバッグを作るなら、丈夫なキャンバス(帆布)がおすすめです。kami-to-nunoでは、トートバッグの型紙、ショルダーバッグの型紙を販売しておりますので、ぜひチェックしてみてください。

ローン

細い糸で織られた、薄くて柔らかな手触りの平織り生地です。独特な快い肌触りです。ワイシャツの素材としてよく用いられます。

スケア

薄手で表面が滑らかなに生地です。縦横の織糸の数が同じ(例えば1cm四方に縦糸10本横糸10本)平織りで、シーチングよりも少し薄めで、プリントが映える生地です。主にパッチワークなどで使われています。

デニム

ジーンズの素材として使われている丈夫な布です。タテ糸にインディゴ染めの糸、ヨコ糸に未晒し糸(染色加工をしていない糸)を使用して綾織りにした、素材が綿の厚手の布です。

ダンガリー

デニムよりやや薄手の丈夫な布です。本来は、デニムと逆に、タテ糸に未晒し糸(染色加工をしていない糸)、ヨコ糸に色糸を使用して綾織りにしたものを指しましたが、最近では、薄手のデニムがダンガリーと呼ばれることもあります。

キルティング

布と布との間に綿がはさみ込まれている生地です。防寒用の布として発案されたのが始まりですが、クッション性があり、ふんわりしているので、子ども用のバッグの素材としてもおすすめです。

ハンドメイドに欠かせない裁縫用語・裁縫道具

パターン

型紙を指します。

レシピ

型紙を含めた、作り方を指します。

縫い代

縫うためにつける、1cmほどの余白が「縫い代」です。

裁ち切り

型紙に「裁ち切り」と書かれている場合は、縫い代が不要だということです。そのような場合は、仕上がり線=裁ち切り線となります。

仕上がり線

縫う線=仕上がり線です。仕上がり線+縫い代=裁ち切り線となります。

裁断ばさみ

布を裁断する専用のハサミです。一生モノとして扱うのがおススメです。大きさは、お好みで。

ピンキングばさみ

布の端をジグザグにカットして布のほつれ止めとして利用します。

糸きりばさみ

糸を切るときに使う専用のハサミです。

鳩目打ち

小さな丸い穴を開けるときに使います。

のみ

ボタンホールの穴をあける時に使います。

目打ち

角を出すとき、ミシンを縫うとき、縫った糸を解くときなど、細かい作業の時に使います。

リッパー

縫い目をほどくときや、ボタン穴を開ける時に使います。

チャコ

布に印を付けるときに使います。ペンシルタイプ、鉛筆タイプ、三角形のものなどがあります。

ミシン

ミシンには「家庭用」「職業用」「工業用」があります。
一般家庭向けに量販されているミシンは、家庭用ミシンです。直線、ジグザグ縫い、ボタンホールなど、1台で洋服を縫う際に必要なステッチが内蔵されています。職業用ミシンは、縫い目が美しく、パワーがあり、丈夫な直線専用のミシンです。工業用ミシンは、工場などで使用する、業務用ミシンです。
そのほか、ロックミシンという、ロック縫い専用のミシンがあります。布の端がほつれないようする「かがり縫い」や、伸縮性のあるニット素材の縫い合わせが得意なミシンです。

アイロン

アイロンは、生地の目を整えたり、縫い代をきれいに割ったり、きれいな仕上がりにするために使用します。

ひも通し

ゴムや巾着の紐を通す際に使用します。

ハンドメイドに興味のある方は、ぜひkami-to-nunoをチェックしてください。kami-to-nunoでは型紙やレシピの他、プロの技術者が製作したハンドメイドアイテムを販売しております。ショルダーバッグの型紙やトートバッグの型紙は、購入後PDFファイルをダウンロードの上、各自で印刷してご使用いただけます。紙でご希望の場合は、配送も可能です。

縫い方について

縫い代の処理方法

かがり縫い

生地を裁断した部分は、ほつれないように処理する必要があります。ロックミシンは、余分な縫い代をカットしながら、布端をかがる専用ミシンです。ロックミシンはなくても、ジグザグ縫いができるミシンであれば、代用できます。直線縫いしかできない場合でも、縫い代の端にミシンをかけたり、縫い代さらに織って縫うなどすることで、ほつれ止めをすることができます。ミシンがない場合、ピンキングばさみという、ジグザグに布を切ることができるハサミを使うか、手でかがり縫いをします。
basic fabric > 洋裁教室 > 縫い代の処理方法

返し縫い

ミシンの縫い初めや縫い終わりで、反対方向に少し縫うことを「返し縫い」といいます。一般的なミシンには返し縫い機能がついているので、ワンタッチで簡単に操作することができます。手縫いの場合の返し縫いとは意味が異なるので、注意しましょう。