瓢箪間道

ヒョウタンは、真ん中がくびれたユニークな形の果実が特徴的な、ウリ科ユウガオ属の植物。
蔓を伸ばし、大きな葉を繁らせて生育するので、真夏の日光を遮る日陰棚をつくるのにピッタリです。

最古の栽培植物の一つで、原産地のアフリカから世界各地に広まったと考えられています。食用の品種もありますが、基本的には有毒植物で、観賞用として栽培されています。

■とても丈夫
ヒョウタンは丈夫で育てやすい植物のひとつです。
種子は耐久性が強く、海水にさらされた場合でも高い確率で発芽します。
草勢が強く、スイカやカボチャの台木としても利用されています。

■観賞用
果肉部分を除去し、乾燥させたヒョウタンの実は軽くて丈夫で、昔から容器や飾り物として利用されてきました。
多孔質であるために内容液が少しずつしみ出し、気化熱が奪われるため中身が気温より低く保たれることから、水筒や酒の貯蔵に利用されてきました。
小さなものは七味入れとしても馴染みがあります。
最近では、電球を入れて瓢箪ランプとして楽しむ方法もあります。

千利休はヒョウタンを茶道の花器として使った先覚者だそうです。

■縁起物としての「瓢箪」
末広がりの形をした瓢箪は、古来より縁起物として親しまれてきました。
「3つ揃って三拍(瓢)子で縁起良し」
「6つ揃って無病(六瓢)息災」
蔓が伸びて他のものに絡みつくことから「商売繁盛」
実の中にたくさんの種が入っていることから「子孫繁栄」
風水では、ヒョウタンには邪気を払う力が宿るとされています。

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西瓜市松

スイカは、キュウリやヘチマとおなじウリ科のつる性一年草で、果実的野菜です。
その90%以上が水分、10%が糖分という大変みずみずしい食べ物で、リコピン、カリウム、シトルリンも含み、肝臓、腎臓にもとてもよく、夏バテ防止にもとてもよい食材です。
日本では緑色の大玉に黒い縦縞模様の果皮、赤色の果肉が一般的ですが、果皮が無地のもの、果肉は赤色のほか、黄色、オレンジ色などがあり、サイズも大玉・中玉・小玉まで様々あります。

漢字では「西瓜」。
原産は、熱帯アフリカのサバンナ地帯や砂漠地帯で、「西瓜」は、中国の西方(中央アジア)から伝来した瓜としてつけられた名前です。
英語では「watermelon」。
原種の果肉はおいしくなかったため、種子のみを食べ、果肉は飲料水以外の生活用水として利用していたとされています。

スイカが日本に伝わった時期は定かではありませんが、平安時代末期から鎌倉時代初期に成立したとされる国宝『鳥獣人物戯画』には、僧侶の装束をまとったサルのもとにウサギが縞模様をした作物を運んでいる姿が描かれた図絵があり、これが確認できる日本最古のスイカらしきものと言われています。

スイカの原種は、果皮は無地で、砂漠地帯でほそぼそと生えていたとされています。
それが、突然変異で黒い縦縞模様の品種が誕生し、縞模様がよく目立つので、動物や鳥に食べられ、分布域が広まったとされています。
逆に、現在では、カラスに狙われにくい、という理由で、無地の品種が栽培されていたりもするそうです。

スイカの縞模様は人にとっても引き付けられるものがあります。
そんなスイカの縞模様の可愛さを柄にしてみました。

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梅雨が明けるころの湿地では、蓮の花が見頃を迎えます。
水面から浮き上がる葉、そこからまた一段高い位置に咲く花と花托(花が散ったあとに残る、実が入った部分)。
「蓮は泥より出でて泥に染まらず」ということわざがありますが、まさに、下が沼地だとは思えないぐらい、清らかさで、神秘的です。
そんな情景を柄にしました。

レンコン(穴が開いていて縁起物でもあり、茹でても煮ても焼いても揚げても美味しい冬野菜)は、蓮の地下茎です。
春にはその地下茎から葉や茎を伸ばし、水面から浮いた位置で、まるで造り物のような、神秘的な大輪の花を咲かせます。

花言葉は、雄弁、神聖。
7月3日の誕生花です。

ちなみに・・・

・蓮の葉の表面には、雨粒や朝露がきれいな水玉になって転がり落ちるほどの撥水効果があります。
この性質は、ロータス効果と呼ばれ、しゃもじやヨーグルトのフタ、雨具、建材などに活用されています。

・モネの絵画でも有名な「睡蓮」は、名前も形も似ていますが、「蓮」とは全く別の植物です。
睡蓮の葉も花も、ほぼ水面に浮かんでいて、葉には切れ込みがあります。
よく河童やカエルが傘代わりにさしているイラストがありますが、切れ込みがあれば、睡蓮の葉です。

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蜜柑唐草

みかんは、日本の薩摩(鹿児島)地方原産の果物といわれています。

みかんの果肉についている白い筋(「アルベド」と呼ばれている)は、水や栄養を果実に配給するための道筋です。
みかんのスジや袋には、ビタミンPやペクチンなどの栄養素が含まれています。
ビタミンPは、ビタミンCの吸収率を高める効果があります。
ペクチンは、腸内に生息する善玉菌の繁殖を助けて腸内環境を整えたり、美肌効果もあります。
みかんは、スジを取らずに袋ごと食べるのがおすすめです。

#みかん,satsuma orange,蜜柑,ミカン

imozuru stripe

芋づる式とは、一つの物事をきっかけに、関連する人や物が次々と明らかになること。
芋づる式とは、サツマイモなどの芋の蔓をたぐると、次々と芋が連なって出てくる様を例えたものです。

芋づる式にサツマイモが出てくるときの嬉しさを柄にしてみました。

#サツマイモ,薩摩芋,甘藷,sweet potato

メロンメッシュ

三角形、四角形、五角形、六角形の模様をメロンの柄に見立ててみました。

四角形だと、メロンパン感があります。
六角形だと、サッカーボール感があります。

メロンといえば、マスクメロンなどにみられる、網目模様。
この網目模様は、皮よりも中身の方が速いスピードで生長するために皮がはじけてできた傷を後の修復した痕です。

平面に敷き詰めることができる正多角形は、正三角形、正四角形(正方形)、正六角形の3種類しかありません。
正五角形は、立体的に配置することで平面的に敷き詰めることができるのだそうです。

#メロン,マスクメロン,melon

空豆模様

空豆。
空に向けて実がなるから「空豆」。
蚕が繭を作る時期に美味しくなるから「蚕豆」と書かれることも。
そうえいば、さやの中のふわふわは、繭みたいですね。
豆は熟すと、さやに付いていた所が黒くなり、「お歯黒」と呼ばれます。
なんだか笑っているみたいに見えます。

4月から6月ごろが旬です。

ソラマメを雲に見立ててみました。

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苺文様

苺は、実は野菜。
苺のつぶつぶは、実は実。
苺は分身で増える。
苺はバラ科で白いかわいい花が咲く。
苺の受粉と結実の手助けが必要。

元気な葉っぱ、立派なへた、つぶつぶ、白い花・・・。
いちご狩りに行った時に目にする、イチゴの象徴的なイメージを模様にしてみました。

珊瑚樹茄子唐草

トマト。アンデス山脈高原地帯原産の、ナス科の赤い野菜ですが、漢字表記は5つあります。
「蕃茄(ばんか)」…中国での表記で、西欧からもたらされた茄子という意味です。
「唐柿(からがき、とうし)」…日本に中国から伝来した際に用いられた表記で、柿のような果物の意味です。いちじくにも使われます。
「小金瓜(こがねうり)」…形、色に着目して、瓜に例えたもの。
「赤茄子(あかなす)」…赤いナス。
「珊瑚樹茄子(さんごじゅなす)」…珊瑚樹のように実をつけるナス。

トマトが珊瑚樹のように実をつける様子を唐草模様にしてみました。

菜の花の柄

春になると見られる、一面の菜の花畑。
明るく元気に咲く菜の花を見ていると、活力を与えられる気がします。

菜の花とは、アブラナ科アブラナ属の花の総称です。

カブ、ハクサイ、キャベツ、ブロッコリー、カラシナなどのアブラナ科の野菜は、黄色くてかわいい花を咲かせます。

土筆の柄

春の到来を告げる植物、ツクシ(土筆)。

実は、ツクシという名の植物はなく、正式にはスギナといいます。
ツクシはスギナの地下茎から出てくる胞子茎のことを指す名称です。
出たばかりのツクシの頭は、6角形の小さなタイルを貼りつけたような姿をしています。
成長に従ってタイルの間にすきまができ、たくさんの小さな傘を広げたような形に変わっていきます。
その傘を開いて胞子を飛ばし終えると、ツクシは枯れてしまいます。

カカオポッドの柄

バレンタインデーにちなんで、カカオの実の柄です。

チョコレートの原料、カカオ豆は、カカオの実のから採れます。
カカオの実は、カカオポッドと呼ばれています。
カカオポッド1個にカカオ豆が20~40粒ぐらい入っています。
カカオの樹は大きく分けてクリオロ種、フォラステロ種、トリニタリオ種の3種類に分けられるそうです。
カカオポッドは、とてもカラフルです。緑、黄、赤など、品種や熟成度によっていろいろな色があるそうです。

松茸の柄

キノコの王様、マツタケ。
香りマツタケ味シメジといいますが、マツタケを日本ほど好んで食べる国は他にないようです。
マツタケは未だに人工栽培が難しく、手入れの行き届いたアカマツの里山が減少しているため、国産の松茸は目が飛び出るようなお値段ですね。

そんな高級キノコ、マツタケを柄にしてみました。こんなにたくさん食べられることはまずないでしょうね・・・。

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